毎回ご好評をいただいています「リレーインタビュー」ですが、今回は「銀座千疋屋」の齋藤充さんです。前回ご登場した「銀座鹿乃子」の小川さんのご紹介ということもあり、齋藤さんもまだ40代ですが、若い行動力と感性を持ちながらも、伝統を守る姿勢を兼ね備えた素晴らしいお人柄でした。 「銀座千疋屋」といえば、最高級のフルーツのイメージが真っ先に思い浮かびます。厳選された素材へのこだわりや、フルーツパーラーの由来など、じっくりと伺いました。 では、リレーインタビューの第8回、どうぞお楽しみ下さい。 |
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1. 果物は宝石?
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1.果物は宝石? グルたま(インタビュー担当スタッフ:以下同): 今日はよろしくお願いいたします。「銀座千疋屋」さんというと‘フルーツパーラーの起源’とか、‘フルーツポンチの生みの親’とか、興味は尽きませんが、その歴史あたりからお伺いしたいのですが。
グルたま:センスのいい方だったのですね。
グルたま:まさに、当時のことを思い描いてみれば、果物は宝石!ですね。最初は、果物屋さん、小売店から始められた「銀座千疋屋」さんが、いわゆるフルーツパーラーの発祥といわれるようになった由縁を教えていただけますか。
グルたま:それがフルーツパーラーの始まりなのですね!
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2.「いいものを高く買って高く売る」 | |
グルたま:銀座で飲食店をなさっている方にインタビューしますと、必ず“素材”の仕入れの話題になりますが、こちらではいかがでしょう。 齋藤:また祖父の話で恐縮ですが、祖父は根っからの果物好きでしたから、いろいろ研究をしていたようです。仕入れ先ルートもたくさん持っていて、戦後の、果物がなくなりかけた危機の際も、自分で仕入れた果物を他の店に供給し、商品がなくならないように奔走したそうです。これがきっかけで、祖父は「果物組合」を作ったそうです。 自分さえよければという考えより、果物を広めたいという気持ちが強かったんでしょう。 グルたま:やはり、より良い果物を捜し求めたり、見識を深めるために、世界中回られたとか…。
グルたま:果物にすべてを懸けていたのが、本当に身にしみて分かるような気がします。
グルたま:生産者と販売者の心が通じ合っている、そして本物の良さが分かるお客様がいる、いいコミュニケーションができていたんですね。
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3.伝統を抱えて再スタート |
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グルたま:ところで、齋藤さんが引き継いでからは、どんな経営をされているのですか?特に大きく変えたようなことはありますか? 齋藤:この5丁目(晴海通り沿い)の店舗は、1947年(昭和22年)に出来ました。バブルの頃は従業員100人以上、支店も5カ所に持っていましたが、現在は効率化を進めているところです。のれんを守るために経営的に身軽になって、一から始める、今がそのスタートと考えています。 |
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グルたま:先ほど「のれんを守る」という言葉が出ましたが、具体的に継承していきたい伝統は?
グルたま:レシピを拝見すると、シロップはブランデーや赤ワインなども入っていて、複雑で凝っているようですが、見た目はシンプルできれいですね。
グルたま:そういえばサントリーさんとタイアップした飲み物も出ましたね。
グルたま:これからもいろいろチャレンジの計画をお持ちですか?
グルたま:えぇ~!すごいですね。
グルたま:それは大変でしたね。テレビで様子を見ましたが、スタート地点は、まともに走れる状況ではなかったようですね。2008年も2月17日に開催されるそうですが、出場されるんですか?
グルたま:齋藤さん、今回はどうもありがとうございました。今度頑張っておいしいメロン買いに来ますね!
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