美味しい銀座

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銀座料理飲食業組合連合会による
「美味しい銀座×食と農林漁業の祭典2017」結果報告書

 当連合会では平成29年10月28日(土)より11月5日(日)まで、“銀座は、安全でおいしい国産野菜・果物を応援しています”をメインテーマに、農林水産省が取り組んだ「食と農林漁業の祭典」に賛同するイベントとして、「美味しい銀座×食と農林漁業の祭典」を実施しました。
 具体的には、美味しい国産農産物チャリティー頒布会の開催、参加店舗においてこだわりの国産食材を使った国産メニュー百選を提供、販売することによって、国産農産物の安全性や美味しさを消費者にアピールいたしました。以下、ご報告いたします。

美味しい国産農産物チャリティー頒布会

 10月28日(土)は、恒例となりましたイベント「美味しい国産農産物チャリティー頒布会」を行いました。会場は昨年に引き続き、5丁目側の「数寄屋橋公園」を使用して実施いたしました。
 今年も昨年と同様に、会場を集約することにより、お客様が会場内を自由に見て回り、生産者さんたちのこだわりに直接接することができるような交流の場としました。会場内には、北海道、埼玉県をはじめ、山形県、広島県、新潟県、福井県と福井市、高知県、大分県、熊本県、岩手県、群馬県、茨城県、岡山県、鳥取県、そして長野市の計15道県がご参加下さり、例年通りに賑やかな会場となりました。
 当日は12時30分のスタートに合わせ、朝からテントの設営を行い、8時頃から続々と各県の農産物が到着しました。12時には、生産地やアンテナショップの方々、各店舗からお手伝いに来てくださった方々など、会場には総勢150名近くが集合、あとは開始を待つばかりとなりました。すでにこの時間には、頒布会を楽しみに来たというお客様もかなりの人数に達し、イベントの認知度も高まってきたと、嬉しく思わざるを得ませんでした。
 開始時間となり、いよいよ頒布会のスタートです。オープニングセレモニーを、会場内のステージにて開始いたしました。朝から雲が低く垂れ込め、時折小雨もちらつく、あいにくの天候もかかわらず、この時点ですでに長蛇の列。杉山理事長の開会宣言、谷澤信一全銀座会代表幹事の挨拶に続き、矢田美英中央区長の代理でお越しいただいた齊藤進副区長からご挨拶をいただき、関係者のご紹介と続きました。
 セレモニーも大詰めとなったところで、各県からこの後お配りする農産物のご紹介です。大人気のゆるキャラ「くまモン(熊本県)」「ぐんまちゃん(群馬県)」「コバトン(埼玉県)」「ニジノコ(中央区社会福祉協議会のイメージキャラクター)」も応援に駆け付け、セレモニーに一層の賑やかさを提供してくれました。最後に農産物を提供して下さった団体を代表して、奥野立埼玉県副知事からご挨拶をいただきました。
 セレモニーの後は、チャリティーにご協力いただいた方から順次会場内に入場いただき、各ブースではご当地の新鮮野菜などを紹介しながら、頒布会を行いました。いくつものブースを回りたいと、何回も並ぶお客様もいて、会場をぐるりと取り囲むほどの列となりました。ステージ周りや会場内では、ゆるキャラたちのフォトセッションも行い、会場は大いに盛り上がりました。
 天候を見ながらの頒布会で心配もありましたが、関係者やボランティアの皆さんの頑張りで、早々に各ブースでは次々と終了していき、13時30分には、混乱や事故もなくすべての頒布を終了いたしました。

意見交換会

 頒布会終了後には、会場を「銀座ライオン GINZA PLACE店」に移しての懇親会を行いました。この場では、各団体の皆さんからご当地の食材についてPRしていただき、各県の担当者の皆さんや、生産者の方々との意見交換の場も設けられ、今後の取り組みなど積極的な意見もいただき、今までになく有意義な内容であったと思います。
特に、各店舗からご参加いただいた会員の皆さんには、各地の農産物のサンプルをお持ち帰りいただくことによって、国産農産物の美味しさを味わい、各地への理解を深めていただく機会としました。
 年々イベントの規模が拡大する中にあって、各JAの関係者の皆様はもちろんのこと、アンテナショップと各自治体の方々のご支援、そして会員の皆さんのご協力があってこそ、このイベントは行えるのだと痛感いたしました。
最後に、チャリティーで集まった収入金は、¥163,000-を地元の福祉事業と震災復興に役立てていただきたいと、後日中央区へ寄付いたしました。

◇銀座が選ぶ美味しい国産メニュー百選

 イベント期間中、約20数店舗がこだわり食材をエントリーして、来店のお客様に各店それぞれの一押しのこだわり食材を使ったメニューをご提供しました。
 サービス内容やこだわり食材については、各店舗より情報提供をいただき、組合のHP等で具体的な紹介をいたしました。エントリー数は目標を若干上回りしましたが、食の安全・安心の観点から食材の産地表示をメニューに掲示することは最近の傾向でもあることから、イベントの趣旨にあった内容になるよう、参加店舗の協力と工夫が見受けられました。もちろん、特別なおもてなしのサービスや国産野菜にこだわった期間限定のメニューを提供するなど、お店ごとに工夫をしていただきました。
 この企画は、国産の食材を積極的に参加店舗で使用することにより、イベントのテーマである国産農産物の優位性や食の安全をPRしていただくことが本来の目的でした。実際には紹介できなかったこだわりメニューもたくさんありますが、安全で美味しい良質の食材を使用するきっかけになったと思います。

◇催事における広報活動

 イベントの成功の可否は、イベントの告知がどの程度実施できるかにかかっています。17回目といえどもまだまだ認知度は高くなく、今まで以上にイベント広報が重要と考え、以下の対応を行いました。

  • パンフレットの作成
  • 組合HP、銀座オフィシャル(銀座の公式HP)によるイベントの告知
  • 媒体への事前告知と取材の働きかけ

 パンフレットは、会員店舗にて配布した他、アンテナショップでの配布を依頼して告知を図りました。事前の告知を徹底することにより、東京新聞の朝刊において頒布会前日にイベント紹介記事を掲載していただくことができました。
また今回は偶然にも「銀座百点」10月号の冒頭に掲載された座談会にて、イベントの紹介をする機会をいただき、多くの愛読者を持つ「銀座百点」での記事掲載は、頒布会告知の大きな宣伝となりました。
 こういった努力のおかげで、当日は数社からの取材もあり、WEB媒体などでイベントの様子が取り上げられました。媒体へのきめ細かい対応がイベント成功には不可欠だということを実感しました。

 以上の催事を開催いたしましたが、銀座を取り巻く環境が刻々と変化している中にあって、今回実施した当連合会の主催行事に、今まで以上に大きな期待と関心が寄せられていることをひしひしと感じました。併せて当連合会の存在価値も非常に高まっていることも事実です。組合員とそれぞれの店舗の協力による手作りのイベントから始まりましたが、年々組合員同士の協力の輪が広がり、組合の結束への大きな原動力になっています。組合員のみならず、このイベントを機に、銀座のアンテナショップを通して、各自治体の方々とコミュニケーションが深まっていることも大きな成果です。この経験を生かし、今後も銀座料理飲食業組合連合会ならではの「美味しい銀座」キャンペーンを続けることで、全銀座の歴史の保存と発展に微力ながら寄与できるものと思いますので、関係各位の変わらぬご支援をお願い申し上げ、報告とさせていただきます。

以 上


<参考資料>

チャリティー頒布会にて提供された農産物は、以下の通りでした。

都道府県 参加団体 頒布内容
埼玉県 JA南彩
JA埼玉県中央会
梨「新興」
きゅうり
山東菜
豆苗
山形県 おいしい山形プラザ 新米「つや姫(2合)」
ブラウンマッシュルーム
長野市   りんご「シナノスイート&シナノゴールド」
詰合せ
広島県 ひろしまブランドショップTAU レモン(5個入り)
新潟県   おけさ柿(3個入り)
福井県/
福井市
食の國福井館 新米「いちほまれ(2合)」
六条大麦丸粒(200g)
高知県 まるごと高知 なす
しょうが
大分県 坐来大分・
おんせん県おおいた情報館
かぼす(2個入り)
乾しいたけ
熊本県 銀座熊本館 なす「ヒゴムラサキ」
さつまいも「ほりだしくん」
岩手県 いわて銀河プラザ 新米「金色の風(こんじきのかぜ)」
原木生しいたけ
りんご「ジョナゴールド」
群馬県 ぐんまちゃん家 こんにゃくセット
ぐんまちゃんタオル
茨城県 茨城マルシェ れんこん
干し芋
岡山県 とっとり・おかやま新橋館 黄ニラ
鳥取県 とっとり・おかやま新橋館 「ねばりっこ」
北海道 JAきたみらい
グリーンズ北見
男爵(ジャガイモ)
玉葱
赤玉葱
オニオンスープ

 

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