平成21年6月1日:月曜日〈今日から水無月〉
先日の『フラワーカーペット』会場の中心、『みゆき通り』の泰明小学校から程近い5丁目の角に「銀座 鳳鳴春」はあります。
50年以上も続く中華料理の老舗で、高級感のある佇まいですが、現在のように、辛い味全盛になるずっと以前から、担々麺も非常に有名でしたし、お手ごろな価格で楽しんでいただける、セットメニューも充実しています。
中国料理店の仕事に長く携わっているという、店長の松倉さんに楽しくお料理をいただく極意を伺いました。
中華料理店のメニューには、実にたくさんのお料理があります。
迷った末、つい「エビチリソース」とか「八宝菜」など、定番のメニューを注文してしまう方は意外と多いかも。
でも、お時間のあるときには、まず、会話をしてみてください。
「この季節、野菜は何が美味しいの?」「こってりよりアッサリ味が食べたいんだけれど?」などなど・・・。
松倉さんとシェフが相談して、まず一皿目の入り方、バランス(同じ味ばかりにならないように)などを考えて、そのお客様のご満足のいくような勧め方をしてくださると思います。
場合によっては、メニューにないものでも、材料があれば、お作りすることもあるとか・・・。
早速、今日の私達との会話から、勧めてくださったのは、「そら豆とホタテの炒め物」。
旬のそら豆の美しいうす緑色も目に楽しく、とろみも程良い、優しい塩味でした。
紹興酒はたくさん飲めない、という女性にも人気の、ポリフェノールたっぷりのサンザシのお酒(ロックまたはソーダ割りで)との相性も良く、初夏の夕方にピッタリです。
メニューは、入口に過ぎません。
自分の目で見て、お話しをして、初めての場合は予算も伝えて、好みに合った美味しいものをいただく。
それが、お店と料理人にとっても、お客様にとっても、いちばんうれしいお付き合いのし方なのではないでしょうか?
二度目からは、必ずその方のお好みを頭に入れ、その日の状況に合わせてメニューを選んでくれるはず。
こんなお店が、銀座にはあります。
編集子 M.& A.