「たきぐち」さんは、銀座8丁目のビルの地下1階に、この春開店。
店主の瀧口さんにお話を伺いました。
銀座へのご出店おめでとうございます。
実は銀座ではもう28年も働いているんですよ。
オーナーとしてお店を持つのは初めてですが。
一度だけ川口でもやりましたがストレスがたまってしまい、
その時は家内が「やっぱり銀座でやりたいのならいいわよ」と許してくれました。
そうなんですか。
銀座のお客さまにはどんな印象をお持ちですか。
銀座は本当にいい街だと思っています。
お客様の層がいい。
いいものをお出ししてもわかってくれる。
高いものには理由があるんです、そのことをちゃんとわかっていらっしゃる。
そして、お客さまからいろいろ教わるんです。
こうした方がもっと美味しいよ、とか、よそでこんな風に食べたら美味しかったよとか。
それはいじめなんかではなく本当に勉強になった、そして改良して・・・
古典の料理ばかりで幅の狭くなりがちな所を広げてくれる、
ある意味お客様の方がプロと言えます。
どんなお店にしていきたいですか。
料理を食べて笑顔がでる料理を作っていきたい。
元気ない時は元気になって帰ってほしい。
私は、話が得意ではないので、
そのために美味しいものをお出しすることに一生懸命でいたいと思います。
お客様の「これが食べたい」という気持ちには答えたい。
料理人は、なんでも作れてこそがプロの料理人だと思っています。
たとえイタリア料理でも「作れますよ」と!
実際いろいろなご要望はあります。
「水炊き作ってよ」「たこ焼き作ってくれ」・・・
自分の店だからこそこれが堂々と出来る!
ただ作るのではなく、美味しく仕上げる、生涯勉強ですね。
ホッと息抜きはどのようにされていますか?
同じ時期に開店した知り合いのお店とはお客様を紹介し合ったり仲良くしていますが、
閉店後彼らと一緒に飲みに行って料理談義をするのが楽しいですね。
一見頑固そうに見えますが、実は柔軟性豊かなお人柄。
それがお料理にも伝わってくる、そんな雰囲気のお店です。
「割烹 たちぐち」
中央区銀座8-7-10 belle銀座5ビルB1
TEL&FAX 03-3571-3783